M'4

ルービックキューブで学んだことをまとめます

スピードキューブ2019年の成果まとめ

スピードキューバーのみなさま、おはようございます。今年はずっとキューブのことばかり考えてました、かわむです。

2019年も終わりに差し掛かりましたので、今年を振り返ってみようと思います。2018年の8月にキューブを始めてから、もう一年以上経ちました。スピードキューブ関係では色々と新しいことができて、非常によい年になったと思います。 特にスピードキューブ競技の記録更新にフォーカスをあてて、今年がどんな風だったのかを見てみようと思います。

キューブを始めてから1年間の進捗については、8月に書いた記事があります。自分自身の備忘として確認するのに便利でした。まとめておいてよかった! kawam1123.hatenablog.com

目標管理:年内目標は公式sub-20

まず、昨年にキューブを解き始めてから細々と続けていることですが、あらかじめその月の目標を設定しておいて一か月後に振り返るということをやっています。一か月のあいだで、モチベーションが維持できなかったり、もともと想定していなかった新しい競技にハマったり、単に忙しかったり体調が悪かったり、様々な要因から目標を達成できないことは多くありました。

しかし、「これをやるぞ!」とあらかじめ決めておいて、できたかどうかを確認することは、何か新しいことに取り組むのにわかりやすくて効果的なフレームワークです。その月の目標をTwitterの固定ツイートにしておいて、折に触れて目に入るようにしました。

さて、2018年末に設定した2019年の目標設定ですが、わかりにくいので表形式で一覧して見てみましょう。おおむね達成できたように見えますね、よかった。

競技 指標 タイムなど 達成状況
3x3x3 Ao100 Sub-20 7月上旬に達成!
3x3x3 Single Sub-15 達成!
3x3x3 公式Ao5 Sub-20 9月の綾瀬秋大会で達成!
OH Ao5 sub-40 達成!
3BLD Single 成功 達成!
2x2x2 Ao5 Sub-8 ×
4x4x4 Single 完成 達成!
5x5x5 Single 完成 ×

自宅での非公式タイムについては、CubePBの個人ページにまとめています。記録の履歴はタイマーアプリで取っているので、ここではその都度の非公式PBをまとめています。非常に使いやすいサイトなので、自分のタイム一覧を作って管理したい方は使ってみるといいかもしれません。

一年間を公式タイムで振り返る Cubing China Annual Summary

公式記録についてはWCAの個人ページでもわかります。さらに、Twitterのタイムラインで拝見して面白いと思ったのが、Cubing Chinaが提供しているAnnual Summaryです。 その年の公式記録を一年前のものと比較して表示してくれるので、自分がどれだけ記録を更新したのかがすぐに確認ができる優れものです。これはよいものです。

Cubing Chinaの個人ページ一覧から自分のWCAIDを探して、2019 Annual Summary ボタンを押しましょう。

結果の概要

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ソルブ回数
8つの大会に出場し、95回の試技をしました。

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自己記録の更新回数
3x3x3の平均は4回も更新していたんですね。

単発および平均記録の推移

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単発および平均記録の推移
おそらくここが本サイトの一番素晴らしいところでしょう。 昨年も同じ競技の記録を持っていれば、去年の自分とのタイムの比較ができる!というのは、スピードキューバーにとってはたまらない機能です。
私は2018年末の日本大会が最初の大会だったので、比較できるのは(そのとき参加した)3x3x3しかありません。

単発記録は22.88 から 14.64へ、平均記録は23.63 から 18.92へ、それぞれ成長しています。あまり早い成長ではないかもしれませんが、わずかでも進捗がわかるのは嬉しいことです。このままいつまでも20秒前後でウロウロしている…ということにならないように気を付けたいです。

競技が増えていく

3x3x3以外の公式競技にも多く取り組みました。 今年公式競技としてやったのは上記の8種目です。

上述した年間目標を立てたときには、まったく考えてもいなかった競技をやっているのが面白く感じます。特に、3x3x3複数目隠しと3x3x3足をやるとはまったく考えてもいませんでした。どちらも私とってはかなり楽しい競技です。2019年中で3x3x3足競技は公式種目からは外れてしまうのが残念です。

オフ会や大会に参加すると、私がやっていない競技を楽しそうにやっている方を拝見することが多いので、少しずつ増えていってしまうんですよね。興味が出たタイミングで新しい競技をやってみては、さらに別な競技をやってみる、という飽きっぽいスタイルでしばらく続けていこうと思います。これまでの感じからしますと、だいたい突然やりたくなって、突然やらなくなっています。

スクエア-1も急にやりたくなったので、やりました。 まだスピード競技用の解法がまったくできませんので、これから手順を調べて覚えていくようにします。 kawam1123.hatenablog.com

FMCも情熱のあるうちに楽しみました。 FMCアドベントカレンダー、素晴らしい企画でした。FMCは非常に楽しいので、来年もう少し深めていきたいですね! kawam1123.hatenablog.com

目隠し競技もできるようになりました

2月の綾瀬大会ではじめて目隠しの試技を拝見して、隣に座っていた北村さんに目隠しソルブの基本的な考え方を少しお教えいただきました。北村さん、きっかけをくださってありがとうございます。

これも突然やりたくなったので大会の翌日から3x3x3目隠しの解法を調べ始めました。 大村さんのOP/OPの動画や、M2/OPの解説動画などを参照していって、どうにか解けるようになりました。どうにか公式の単発記録も残せました!来年は平均記録ですかね。

そして、3x3x3目隠しの記録を残す前に、PBQ Tokyo 2019にて複数目隠しの記録も残すことができました!(2/3、1ポイント)
実はこれが公式大会での初めての目隠し試技であり、非常に緊張しながらやりました。目隠し種目とFMCだけという非常に特殊な雰囲気の大会でしたが、とても思い出深い大会になりました。勇気を出して参加して本当によかったです。この大会の前には時間が取れるたびにMBLDをやっていましたねえ。

4x4x4目隠しについても取り組みをはじめていますが、まだ成功したことはありません。センターだけはどうにか揃えられるようになりつつあります。

CFOP以外の解法も少しだけ:Roux 30秒ちょっと

11月の日本大会終了後、急にやりたくなってRouxメソッドを覚え始めました。 最もメジャーな解法であるCFOPとは異なり、M列を多用しながら揃えていくので、LSEを揃えているときにキューブがまったく持ち替えられないのが特徴的な解法です。前々からカッコいいなあと思っていたので、やる気の燃え上がったときに一気にやりました。基本的なFBとSBの作り方と、EO手順とCMLL手順を覚えました。まだAo100でsub-30できないのですが、ブロックビルディングという考え方が新鮮で、楽しみながら取り組んでいます。Rouxを始めたご縁で、Roux忘年会(3名)なんてのも開催できました。うえしゅうさん、ゆーきさん、ありがとうございます。

片手でも解けるようになりました

非常に好きな競技の一つが3x3x3片手(One-handed、通称OH)です。まだ覚えたてなので、どんどんタイムが速くなってのが楽しいのです。片手用日本大会では無事にPBを更新して、25.59/31.18という公式記録を手に入れることができました。カットオフを無事に回避した!というだけで嬉しくてたまりません。

redditのユーザーであるPianoCube93さんの作成した片手用PLLガイドに取り組んだことが非常によいスタートになったと感じています。元のポストでは、指使いのアニメーションGIF(ゆっくりバージョン/通常バージョン)が閲覧できるので、視覚的にわかりやすく、「OHのPLLはどうやって回すとよいのか」を考える最初の一歩として非常に役立つと思います。このガイドを画像付きで一枚にまとめたPDFも作りました。

大会参加回数は8回

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同じ大会に出たキューバ
2019年は8つの大会に参加しました。そのなかで同じ大会に出ていて、会ったことがあるであろうキューバーの一覧が出力されています。これは統計情報を経なければ、なかなかわからないところですから、面白いですね。

振り返って考えてみますと、2019年は関東近県で開催された大会にはほぼすべて出場しました。ここ一週間ほどの間で、2019年の成果をまとめていて一番驚いたのはここです。8回も大会に参加するなんてまったく想像もしていませんでした! (年内目標では2回くらいは参加できればいいなーと思っていた程度です) 参加しなかったのはFMC Asiaくらいでしょうか。

これは、ちょうど参加できるような場所と時期に多くの大会が開催されたことが非常に大きい要因でしょう。大会運営をリードしてくださっている、運営メンバーおよび担当デリゲートのみなさま、いつもありがとうございます。今年は私も微力ながら大会運営のお手伝いをさせていただく機会がありました。まだまだわかっていないことが多いですが、大会をひとつ開催するにも多岐にわたる検討事項やタスクがあるということを知りました。 これをボランティアのメンバーだけで運営していっている、というのは素晴らしいことです。そして同時に、特定の運営メンバーや担当デリゲートにかかる負担が大きく、難しいところです。このあたりは色々な方が思いを持って検討し、議論し、今後どうしていけばいいのかを考えているところと思います。2020年は私も私にできることを増やしていきたいですね。

そのほかの成果

公式大会での記録更新のほかに、どんなことをやったでしょう。

大会運営のお手伝い

少しずつ大会の運営に関わらせていただくようになりました。競技者の手元をクローズアップした映像を会場向けに投影してみたり、競技風景をYoutube Liveでライブ配信してみたり、スケジュールやCubecompsのライブ結果をプロジェクタで表示してみたり、大会に関する情報表示/情報展開まわりのところを主にお手伝いさせていただきました。世界大会2019のライブ配信が非常に面白くて、あれと同じようなことを日本の大会でもやりたい!と思ったことが強いモチベーションになりました。

いくつかの大会で試験的に実施しながら進めてきましたが、日本大会では(それなりに)ちゃんとしたライブ配信ができたように思います。決勝競技の撮影およびライブ配信をやりました。一緒に配信チームをやらせていただいた諸岡さん、幸地さん、山脇さん、本当にありがとうございました!


【公式】日本大会2019【スピードキューブ】

実は大会配信が無事に終了した!という情熱だけでまとめた記事もあります。日本大会の2日目終了後、ホテルでばーっと書いただけのものです。なぜか英語。(このあたりの検討事項や機器構成、苦労したことなど、別の記事にちゃんとまとめたいですね)

www.reddit.com

コミュニティ活動への参加(オフ会やキューブミーティングなど)

2019年はさまざまなキューブコミュニティに参加させていただき、多くの素晴らしい知己を得ることができました。 お会いしたことのある方が増えていくたび、別の大会やオフ会などに参加した折にお話しできる方が増えていって、非常に楽しい一年を過ごすことができました。今年もたいへんお世話になりました。関東近県以外の大会には参加したことがないので、お付き合いのあるのはそのエリアの方がほとんどですが、キューブ上級者は空気を吸うように大会遠征をされるため、関東以外のキューバーにもお会いすることができました。 来年は私も大会遠征などしてみたいですね。まずは西日本エリアでやる大会に行こうかなかなあ、と考えています。

今年お邪魔させていただいたコミュニティとしては次のようなものがありました。いつも楽しく参加させていただいております!

大会運営に限らず、コミュニティを継続的に運営されている方は本当に素晴らしいと思います。将来的なスピードキューブの競技人口を増やすための初心者講座の取り組みや、同じ趣味を持つキューバーがある交流会など、様々な形態があって、定期的にキューバーにお会いすることができるのは、非常に恵まれた環境だと感じます。そして、何年も継続的にコミュニティを維持している方がいるのには、驚きを隠せません。素晴らしい取り組みです。

余談:大人キューブ会やります

上記のようなコミュニティのメリットを享受してきた身でもあるので、自分でも何かやりたいなあ、と思って考えていました。特に大人世代のキューバーの知り合いを増やすことができた、平日夜の大人キューブ会に相当するイベントをやりたい!と考えていたところ、有志で名前を引き継いでそのまま大人キューブ会っぽいものを開催してみることになりました! まずは年明けすぐに一度やってみようと思っています。ご興味のある方はぜひご参加ください。

otonarubik.connpass.com

経緯や今後の展望についての運営メモはこちらをご参照ください。

「まずは何回か継続してやってみよう」という本当にスタートしたばかりのフェイズですが、参加する方のスピードキューブのレベルや興味に限らず、「いい時間を過ごすことができた!参加してよかったなあ!」と思って帰ることができるような会をやりたいと思っています。うまくできるかどうかは、2020年の目標に入れて、ちゃんと目標評価をしなければなりません。

おわりに

来年も引き続きキューブを続けていきたいなあと思うことが多い一年でした。 そして、私は来年の1月で33歳になります。スピードキューブ的には非常に縁起のいい年齢だと思いませんか?来年も楽しんでキューブをやっていきたいですね。

みなさま、今年も大変お世話になりました。来年もよろしくおねがいいたします。ぜひ大会やオフ会などでお会いしましょう!

おしまい。